Last-modified: 2022-05-06 (金) 11:21:59 (18d)

【ティーガー(攻撃ヘリコプター)】(てぃーがー(こうげきへりこぷたー))

Eurocopter(Airbus Helicopters)EC665 "Tiger".

独仏合弁のユーロコプター(現エアバス・ヘリコプターズ)が開発・製造する偵察攻撃ヘリコプター

タイガー」の呼び名は英語読みの呼称で、開発国のドイツでは「ティーガー」、フランスでは「ティーグル」、スペインでは「ティグレ(Tigre)」と呼ばれる。

SA341/342「ガゼル」及びPAH-1の後継として冷戦末期に開発され、仏独戦力の要として期待されたが、初飛行と同時期に仮想敵であるワルシャワ条約機構が崩壊したため、計画を大幅に縮小することとなった。

しかし、同様のコンセプトを持っていたアメリカのRAH-66「コマンチ」が開発中止に追い込まれたことから、今後はかえって需要が見込めるのではないかという予測もある (RAH-66と同じく前席がパイロット、後席がガナーコパイロットの配置である)。

冷戦後の機体というだけあって、情報収集能力、コスト、生存性などが重視されている。
複合材を多用した胴体、極限まで単純化されたローターハブ、耐用年数無限のローターブレードなど、ライフサイクルコスト低減の工夫がなされている。
照準/監視装置として、偵察型はRMSを、対戦車型はMMSを装備する。
また対戦車ミサイルとしてHOTAGM-114が使えるほか、本機のために終端赤外線誘導機能を持つトライガットが開発された。

スペックデータ(HAP)

乗員2名(前席パイロット・後席コパイロット射撃手
全長15.8m
全高3.83m/4.32m(テイルローター頂部まで)
胴体長14.08m
主ローター直径13m
主ローター面積132.75
ブレードセクションroot:DFVLR DM-H3
tip:DFVLR DM-H4
空虚重量3,060kg
総重量5,090kg
最大離陸重量6,000kg
燃料容量1,080kg(機体内)
エンジンMTU/RR/チュルボメカ MTR390ターボシャフト×2基
(出力1,303hp(972kW))
最高速度290km/h(ローターヘッドマスト付き)
315km/h(ローターヘッドマスト無し)
巡航速度124kt
航続距離800km
フェリー航続距離1,300km(機体内ドロップタンク装備時)
上昇限度4,000m
ホバリング高度限界3,500m+(OGE)
海面上昇率10.7m/s
円盤荷重?38.343kg/
パワー/マス0.38kW/kg
固定武装AM-30781(DEFA791)30mm機関砲×1門(弾数450発、UHT除く)
兵装
機関砲ポッド12.7mm機関銃/20mm機関砲ポッド×1基
AAMAir-to-Air Stinger (ATAS) ×2発(ドイツ)
ミストラル?×2発
ATMPARS 3 LRまたはHOT3×4発(ドイツ)
AGM-114「ヘルファイア」×4発(オーストラリア/フランス)
スパイクER×4発(スペイン)
ロケット弾内側ハードポイント:
19連装ハイドラ70 70mmロケット弾ポッド or 22連装SNEB 68mmロケット弾ポッド
外側ハードポイント:
7連装ハイドラ70 70mmロケット弾ポッド or 12連装SENB 68mmロケット弾ポッド
その他増槽


バリエーション

  • HAP/HCP:
    フランス・スペイン陸軍向けの空対空戦闘/近接航空支援型。
    操縦席上部にTV、FLIRレーザー測距装置、直接視野光学センサーを収めた照準システムを装備する。

  • HAD:
    フランス・スペイン陸軍向けの対戦車戦闘型。旧称HAC。
    HAPと変わらないが、エンジン出力を14%向上させたほか、メインローター上に対戦車ミサイル用のTV、FLIR、レーザー測距装置で構成された照準装置を搭載するほか、機首にもFLIRを装備する。

  • ARH:
    オーストリア陸軍向けの武装偵察型
    OH-58「カイオワ」及びブッシュマスター・ガンシップ(UH-1「イロコイ」を基にした武装ヘリコプター)の後継機として採用した。
    HAP/HCPの機体を基にHAD仕様の出力向上型エンジンを搭載し、AGM-114の運用能力を持つ。
    しかしオーストラリア陸軍のC4Iシステムへの適合の失敗や維持費の高騰により、2020年代には早々に退役させる計画になっている。

  • UHT:
    ドイツ陸軍向けの多用途攻撃(対戦車兼近接航空支援)型。旧称UHU。軍呼称PAH-2。
    固定武装は装備していない*1
    メインローター上に対戦車ミサイルの照準器を装備する。


*1 近い将来に反動を低減させたラインメタル社製RMK30 30mmリヴォルヴァーカノンを搭載させる計画が存在する。

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