Last-modified: 2022-11-04 (金) 11:12:06 (206d)
【ダブルデルタ】 †
二重三角翼。
デルタ翼の前縁後退角が途中で変化している、角度の異なる三角形をふたつ重ねたような形状の翼。
コンパウンドデルタ(複合三角翼)と呼ばれることもある。
付け根側の前縁後退角が深く、翼端側の前縁後退角が浅いものが一般的。
逆に外翼の後退角が深くなっているものも存在する(ビゲンやテジャス?など)。
手前の内翼が渦流を発生させ、後ろ側の外翼が発生させる揚力を増大させる。
ストレーキの前身的存在とも言える。
後退角が大きいデルタ翼の欠点を解消するために開発されたが、ピッチの安定性が悪いという問題もあり、採用機種は少ない。
実用例としてドラケンやTu-144S、スペースシャトル等が挙げられる。
また、コンコルドやTu-144(原型機)のように前縁後退角が滑らかに変化するものをオージー翼と呼ぶ。
F-16XLのように、外翼の後縁に後退角を付けたものをクランクトアロー・デルタという。
(ドラケン)