Last-modified: 2020-07-21 (火) 18:52:57 (21d)

【タラップ】(たらっぷ)

船や飛行機の乗り降りに用いられる階段・梯子・傾斜路の類。「パッセンジャーステップ」「舷梯(げんてい)」とも。
オランダ語のtrap(階段)を語源とするが、日本語に固有の表現・用法。

外来語由来のカタカナ表現にありがちな「定義不明瞭なまま濫用されている語」であり、厳密な定義は困難。
典型的には以下のようなものが「タラップ」の名で呼ばれる。

波止場の梯子
岸壁に打ち付けて固定するのが一般的。転落事故の発生時、またはボートの乗り降りに用いる。
建物の避難器具
火災などで通常の経路を通れない場合に、2階以上の高層階から地上へ避難するために用いるもの。
消防法施行規則では手すりと踏板を持つ階段のみを「タラップ」と定義しているが、しばしば梯子と混同される。
積み卸し用の傾斜路
輸送機艦艇に内蔵される、車両や貨物の積み卸しを行うための傾斜路。
貨物コンテナでは傾斜で滑落事故を起こす危険性があるため、タラップを用いず重機で持ち上げて積み卸す場合も多い。
船舶の搭乗口
人間が乗船・下船するために船舶内に設けられた可動式の階段・傾斜路。
一般に、階段の方が省スペースだが狭く不便で、傾斜路は快適に通行させるために広い面積を占有する。
また、軍艦でも利便性(多数の兵士が荷物や銃を抱えて走り回れる事)を求めて傾斜路を採用する事が多い。
旅客機搭乗用の階段
旅客機側面のドアと地面とをつなぐ可動式の階段。
通常は空港施設側で用意しているもので、車両に牽引されるか、車両自体と一体化している。
僻地での離着陸が想定される場合、旅客機自体に内蔵されている場合も多い*1
なお、緊急脱出用の滑り台(昇る事ができないほど傾斜のきついもの)はタラップとは呼ばれない。
戦闘機搭乗用設備
戦闘機コックピットに乗り込むための梯子または階段。
軍事基地・航空母艦の備品であり、乗降の手続きが済み次第に撤去回収される。

関連:ボーディングブリッジ 沖止め


*1 この種のものは特に「エアステア」とも呼ばれる。

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