Last-modified: 2024-01-13 (土) 16:37:50 (102d)

【タイコンデロガ】(たいこんでろが)

CV-14 USS Ticonderoga.

アメリカ海軍で運用されたエセックス級航空母艦の6番艦。
太平洋戦争中の空母建造ラッシュのなかで建造され、1944年に就役した。
オリジナルの「エセックス」に比べると艦首飛行甲板前端に機銃座を増設したため船体が長く、本艦と同様のものを「タイコンデロガ級航空母艦」と称する場合もある。
ただし本艦の就役は遅れ、タイコンデロガ級の中で一番最初に就役したのは「ハンコック(CV-19)」となった。

戦後は一時退役していたが、斜め飛行甲板の追加など、ジェット機運用のための近代化改修を行い、1957年に復帰した。
1964年のトンキン湾事件において「報復」と自称する攻撃をおこない、ベトナム戦争拡大のきっかけとなったことでも知られる。
1965年にはB43水爆(核出力1Mt)1発を積んだ艦載機A-4「スカイホーク」攻撃機)がエレベーターから海中へ転落する事故(ブロークンアロー)が発生している*1

1969年に対潜空母(CVS-14)へ艦種変更され、1973年に退役、1975年にスクラップとして売却された。


*1 該当の機体は水素爆弾ごと水深5,000mあまりの深海に水没し、回収は断念されている。

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