Last-modified: 2022-06-05 (日) 09:10:18 (29d)
【ターボプロップ】 †
タービンエンジンのうち、省燃費を重視したタイプ。
タービンの回転をギアで減速し、プロペラを回転させて推力の大半を得る。
排気圧も推力として用いるが、全推力の10%程度でしかない。
熱効率に劣るものの軽量であり、また排気とトルクの両方で推力を発生させるので、航空機用エンジンとしての効率は非常に高い。
レシプロエンジンよりも省燃費性に優れ、潜在的なトルクは小さいものの高回転を得られるため、減速機を使って高いトルクを得ることができる。
一方、スロットルの制御はレシプロエンジンよりも難しく、出力の調整にはプロペラピッチの調節が重要となる。
また、プロペラの回転数が音の壁を越えられないため、最高速度にも限界がある。
より高い巡航速度を実現できるターボファンが早期に実用化したため、シェアはほとんど獲得できなかった。
主たる用途は近距離の往復を想定した小型機で、それもターボファンの性能向上と共に新規需要を喪い、徐々に廃れつつある。
関連:プロップファン?