Last-modified: 2024-02-06 (火) 07:46:35 (42d)
【セミアクティブレーザー誘導】 †
ミサイル・爆弾の終端誘導方式の一つ。
レーザー誘導爆弾や対戦車ミサイル、空対地ミサイルなどで使用されている。
弾体に搭載されたシーカーはレーザーパルスを検知し、その発信源に向かって弾体を誘導する。
このレーザーは目標指示器から照射され、標的にぶつかった際の反射点が発信源とみなされる。
レーザー目標指示器は発射母機が照射する場合と、別の僚機が照射する場合、地上の前線観測員が照射する場合がある。
弾頭自体にレーザー発信器を内蔵させる事も理論上可能だが、技術的には実現していない(可能だとしても、おそらく可視光誘導や赤外線誘導ほど合理的ではない)。
レーザーのパルスコードを個別に設定することにより、同時に複数目標への攻撃が可能である。
雨や霧、雲などでレーザー光が散乱したり、標的が吸光性の高い素材である場合は命中精度が激減する。
理想的な気象条件下でも有効検知距離は比較的短く、対艦艇・対航空機などの長射程攻撃には不適格。
同じレーザーを使った光波妨害が有効。ごく単純に言って、シーカーにレーザーを浴びせる事で誘導妨害できる。
車載火砲で一般的に用いられる測距儀(これもレーザーを用いている)との混信を起こして目標から逸れたという報告もある。
関連:ペイブウェイ 87式対戦車誘導弾? AS30L? AGM-114