Last-modified: 2019-09-14 (土) 06:47:08 (89d)

【セスナ・サイテーション】(せすな・さいてーしょん)

Cessna Citation.

アメリカの軽飛行機メーカー・セスナ社が1960年代より開発・生産・販売しているビジネス機
当初は一つのモデルの名称だったが、後継機にも「サイテーション」の名前が使われ、現在ではセスナ社の生産するジェット機すべてを指す愛称として用いられている。

当初、ビジネス機市場は高価なジェット機と安価なターボプロップ機(ビーチクラフト・キングエアなど)の二つに分かれていたが、本機はこの間を埋める安価なジェット機として開発された。
このため、当初の機体(モデル500)は直線翼の機体に小型のターボファンエンジンを備える機体として「ファンジェット500」のプロジェクト名で開発された。
発表当初は「速いジェット機などだれが欲しがるのか?」という声もあったが、発売されるや爆発的な売れ行きを見せ、セスナ社の予見が正しかったことを証明した。

発売にあたり「アビオニクスをパッケージ化」「機体価格に『運航スタッフの教育訓練』『初年度の運航整備管理』『機体・アビオニクスの保証』までパッケージ化」などの施策がとられ、顧客の購入にあたっての不安を払拭するキャンペーンが打たれていたのも大きい。

本機は一般顧客以外にも軍や政府機関にも幅広く採用されており、アメリカ軍では「T-47」「UC-35」として採用されている。
また、航空自衛隊でも飛行点検隊で使用しているYS-11FC及びU-125の代替となる機体として「U-680」の名で採用を決めている。

主なバリエーション

  • サイテーション500:
    当初は「ファンジェット500」という仮称名で開発された初期モデル。
    「ジェット機より安い価格」「ターボプロップよりも速い巡航速度」「双発プロペラ機の技量で操縦でき、運航費や整備費が最小限の手軽なジェット機」を目指して開発された。
    • サイテーション機
      500の改良型。
      主翼スパンを延長し、最大離陸重量を増加。リバーススラストを搭載。

  • サイテーション/SP:
    パイロット一人での操縦を可能にした最初のモデル。

  • サイテーション供
    500型のストレッチモデル。
    機体を1.2m延長し、キャビンを拡大した他、エンジンをP&W JT15D-4に換装している。
  • サイテーション/SP:
    パイロット一人での操縦に対応したモデル。
    最大離陸重量が5,670kgに抑えられた。昼夜間の計器飛行が可能。

  • サイテーション・ブラボー:
    小型のサイテーションジェット(Model 525)とサイテーション垢両ι淵薀ぅ鵐淵奪彎紊離ャップを埋めるために登場した兇硫良型。

  • サイテーションS/供
    兇僚箙卆能の向上に主眼を置き、主翼を改良したモデル。

  • サイテーション后
    サイテーションS/兇瞭溝留篦昂拭

  • サイテーション・ウルトラ:
    サイテーション垢硫良型。
    全面的に設計が見直され、キャビン、操縦系統、計器盤などの全てが改良されている。
  • サイテーション・アンコール:
    ウルトラをベースにエンジンをPW535Aに換装した型。
  • サイテーション・アンコール+:
    アンコールの改良型。FADECを搭載し、アビオニクスを再設計した。

  • サイテーション・エクセル:
    サイテーション・アンコールのテーパー主翼にサイテーション靴瞭溝里鯀箸濆腓錣擦織皀妊襦

  • サイテーションXLS:
    エクセルの発展型。

  • サイテーションXLS+:
    FADECを搭載し、アビオニクスを更新したモデル。

  • サイテーション掘
    全く新設計された高速中型機。
    高高度ではクラス最速(最大運用速度マッハ0.83)。

  • サイテーション検
    靴硫良型として提案されたが、セスナ社自身により中止。

  • サイテーション此
    靴猟祺然僻如

  • サイテーション察
    靴硫良型。
    さらに飛行性能を高め、強力なギャレットTFE731-4ターボファンエンジンを装備し上昇性能と速度性能が良くなった。

  • サイテーション勝
    後退翼を持ち、大西洋横断が可能な航続距離を誇る高速機。
    巡航速度マッハ0.92とモデル中最速で、超音速旅客機コンコルド」の退役後、2008年までは世界最速の民間航空機でもあった*1

  • サイテーション・ソヴリン:
    サイテーション召瞭溝里魃篦垢掘⊃契澤廚離后璽僉璽リティカル翼、PW306Cターボファンエンジンを装備したモデル。
    「最も安く、最も大きく、最も遠くまで飛べる中型機」として発売。
    日本でもJAXAが飛行実験機として導入した(愛称は「飛翔」)。
    • サイテーション・ラティチュード:
      サイテーション・ソヴリンをベースにした改良型。
      ソヴリンの康価版で、キャビン容積を縮小し(客席数12→9)航続距離も若干短くなっている。
      日本では航空自衛隊飛行点検隊で用いているYS-11FCU-125の後継として「U-680」の名で採用を決めている。
    • サイテーション・コロンバス:
      大陸間横断が可能な航続性能とさらに大型化されたキャビンの快適性を追求したモデル。
      2009年開発中止。

  • サイテーション・ジェット:
    当初のサイテーション500のコンセプトに立ち返り「エントリーモデル」として開発された小型機。
    • CJ1:
      サイテーション・ジェットの改良型。
      機体寸法はそのままに最大離陸重量を増加してフルタンク、パイロット+乗客3名の搭乗が可能になった。
    • CJ1+:
      CJ1の改良型。新しいエンジン、アビオニクス、FADECを搭載。
    • CJ2:
      CJ1の胴体延長型。
      主翼スパンを広げ、キャビンを1m延長、乗客6人がゆったり座れるようになった。
      エンジンの出力強化によって、13,000m以上の高々度をCJ1よりも速い740km/hの巡航が可能。
    • CJ2+:
      CJ2の改良型。性能を向上し、アビオニクスを改善、FADECを搭載。
    • CJ3:
      CJ2の拡張型。
    • CJ3+:
      CJ3の改良型。
    • CJ4:
      CJ3の拡張型。
      エンジンをFJ44-4に換装し、主翼をサイテーション・ソヴリンのような浅い角度の後退翼へと変更した。
      これまでのブリードエアによる除氷は廃止された。

  • サイテーション・マスタング:
    サイテーション・ジェットよりさらに小型軽量な超軽量ジェット機(Very Light Jet,VLJ)。


*1 同年、登場したガルフストリームG650がマッハ0.925で記録を更新している。

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