Last-modified: 2021-09-05 (日) 10:38:02 (45d)

【ストライカー(装甲車)】(すとらいかー(そうこうしゃ))

Stryker LAV

アメリカ陸軍に配備が進んでいる新型装甲兵員輸送車、およびそれが配備された旅団の愛称。
製造は、ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ(GDLS:General Dynamics Land Systems)社*1が担当した。
LAV-3を設計母体とする。

それまでのアメリカ機甲部隊が重装甲に偏重して即応性に欠けることへの反省から、空輸を前提とする軽量な設計が成されている。
C-130輸送機なら1輌、C-17には3輌、C-5には7輌まで搭載可能。
反面、軽量化のために装甲には不安が残り、RPGが想定される場合はスラット装甲の追加が必要となる。

スペックデータ

タイプM1126
Stryker ICV
M1128
Stryker MGS
M1127
Stryker RV
M1129
Stryker MC
乗員2名3名
(車長、運転手、砲手)
2名5名
搭載数兵員9名-偵察隊兵員5名-
全長6.95m
全高2.64m
全幅2.72m
重量16.47t18.77t16.47t
登坂力60%
超堤高0.58m
超壕幅1.98m
エンジンキャタピラー 3126ターボディーゼル
(出力350hp)
速度100km/h(整地)
60km/h(不整地)
10km/h(浮航時)
懸架・
駆動方式
8輪独立・8輪駆動又は4輪駆動(任意切替)
行動距離500km(搭載燃料200L)
935km(外部燃料タンク使用時)
530km500km
装甲Mexas(メクサス)複合装甲パネル*2
その他装備対NBC兵器警報検知器
対NBC兵器空気清浄器


各型兵装

タイプM1126
Stryker ICV
M1128
Stryker MGS
M1127
Stryker RV
M1129
Stryker MC
主兵装「プロテクター」RWS
下記のいずれか一つを搭載:
M2 12.7mm重機関銃
(400発)
M240 7.62mm機関銃
(3,400発)
Mk.19 40mm擲弾発射器
(120発)
M68A2
105mm施条砲
M2 12.7mm機関銃
または
Mk.19 擲弾発射機
車載:
M121 120mm迫撃砲
牽引:
M252 81mm迫撃砲
または
M224 60mm迫撃砲
副兵装M2 12.7mm重機関銃M2 12.7mm機関銃
M240C 7.62mm
機関銃
M6 4連装発煙弾
発射機
M240B 7.62mm機関銃
M6 4連装発煙弾
発射機
M240B
7.62mm機関銃


派生型

  • M1126 ストライカーICV(Infantry Carrier Vehicle):
    兵員輸送車型。
    車体上面にノルウェーのコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース (Kongsberg Defence & Aerospace) 社製「プロテクターM151」カメラ付きリモートウェポンシステム*3が取り付けられている。
    ストライカー旅団戦闘団の3個歩兵大隊に配備される。

  • M1127 ストライカーRV(Reconnaissance Vehicle):
    偵察車型。
    車体上面にレイセオン社製の偵察用光学機材「LRAS3*4」が取り付けられている。
    主に、ストライカー旅団戦闘団のRSTA(偵察、捜索、目標捕捉)大隊に配備される。

  • M1128 ストライカーMGS(Mobile Gun System:機動砲システム):
    直接火力支援用の対戦車自走砲型。
    専用に開発されたシャーシの車体に、M68A1E4 105mm砲を装備したGDLS社製の「105mmロープロファイル砲塔(105mm Low Profile Turret)」を搭載している。
    砲塔は全周旋回可能で、砲塔バスケット内の右側に車長・左側に砲手が搭乗する。
    主砲は+18度の仰角、-8度の俯角を取れる。
    歩兵大隊隷下歩兵中隊のMGS小隊(3両編成)に配備される。
    アメリカ陸軍の他に、カナダ陸軍でも「LPT」の名称で導入する計画があったが、中止されてしまった。

  • M1129 ストライカーMC(Mortar Carrier):
    自走迫撃砲型。
    車体内に迫撃砲座を設けており、車内にM121 120mm迫撃砲を搭載している。
    M252 81mm迫撃砲やM224 60mm迫撃砲などの牽引砲を牽引しつつ、乗員が降車して使用する用法も想定される。

  • M1130 ストライカーCV(Command Vehicle):
    指揮車型。

  • M1131 ストライカーFSV(Fire Support Vehicle):
    火力支援/砲兵前線観測車型。

  • M1132 ストライカーESV(Engineer Squad Vehicle):
    工兵車両型。車体前面にドーザーや地雷処理ローラーを装備可能。
    旅団直属の工兵中隊に配備される。

  • M1133 ストライカーMEV(Medical Evacuation Vehicle):
    野戦救急車型。

  • M1134 ストライカーATGM(Anti-Tank Guided Missile Vehicle):
    対戦車ミサイル搭載型。
    車体上面にTOW対戦車ミサイルの2連装発射装置を備えている。
    旅団直属の対戦車小隊に配備される。

  • M1135 ストライカーNBC RV(Nuclear, Biological, Chemical Reconnaissance Vehicle):
    NBC偵察車型。
    RSTA(偵察、捜索、目標捕捉)大隊に配備される。

  • XM1296 ストライカーICVD(Infantry Carrier Vehicle Dragoon:ICVドラグーン):
    歩兵戦闘車型。
    ストライカーICVにMk.44「ブッシュマスター供?を装備する無人砲塔(コングスベルグ製「プロテクター」RWS)を追加した。

    • ストライカーMCWS:
      「ブッシュマスター供廚鬟薀侫.┘訐愁汽爛愁 RCWSをベースとする無人砲塔に架装した歩兵戦闘車型。

  • ストライカーMSL(Mobile SHORAD Launcher:機動短距離防空ランチャー):
    AN/TWQ-1「アベンジャー」防空システム搭載型。
    車体後部にアベンジャーの砲塔と索敵、照準用の光学、赤外線センサーを搭載。
    左右の発射器に最大4発ずつ、計8発のミサイル(FIM-92の他、AGM-114AIM-9X)を搭載・発射することが可能。

  • ストライカー IM-SHORAD(Initial Maneuver Short-Range Air Defense:暫定機動近距離防空):
    対空車両型。
    先に試作されたストライカーMSLとは異なり通常型車体のルーフ上に砲塔を架装したレイアウトとなっている。
    ムーグ社製多目的プラットフォームである「RIwP」ターレットをベースに、中央にXM914 30mm機関砲と7.62mm同軸機銃、右にスティンガーミサイルの4連装発射機、左にロングボウ・ヘルファイアの連装発射機を備える。
    火器管制装置にはMX-GCS光学/赤外線複合タレット、対空捜索レーダーとしてイスラエルのRada社製レーダー「MHR*5」を装備する。

  • V字型車体型:
    IED対策で車体底面をV字構造にした型。以下のタイプがある。
    なお、M1127、M1128、M1135の3タイプはこの改造を受けていない。
    • M1256ICVV:兵員輸送車型。
    • M1252MCVV:自走迫撃砲型。
    • M1255CVV:指揮車型。
    • M1251FSVV:砲兵前線観測車型。
    • M1257ESVV:工兵車両型。
    • M1254MEVV:野戦救急車型。
    • M1253ATVV:対戦車ミサイル搭載型。


*1 ジェネラル・ダイナミクス?社の子会社で、防衛用陸上車両部門。
*2 ドイツのIBD ダイセンロト・エンジニアリング社製。300m以内からの14.5mm弾および155mm砲弾の至近炸裂に堪える。
*3 Remote Weapon Station:遠隔操作武器ステーション。
*4 Long Range Advanced Scout Surveillance System.
*5 Multi- Mission Hemispheric Radar.

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