【スカイマーク】(すかいまーく) †

Skymark Airlines.

日本の航空会社のひとつ。本社は東京都大田区に所在。
45/47体制終結に伴う航空運輸の規制緩和によって生まれた格安航空会社である。

1998年、羽田〜福岡線で運行を開始。
先発の日本航空・全日空に比べて機内サービスを簡素化し、普通運賃を半額程度に抑える戦略を採ってきた。

しかし、既存航空会社や後続の格安航空会社も競合航路の運賃を同一水準に値下げして対抗。
競合他社に対する優位性を完全に喪った事に加え、燃料費の高騰などの問題から急速に企業体力を減退させていった。

それに加えて、2014年にはエアバス社からA380を15機購入する契約を破棄したために莫大な違約金が発生。
これらの結果、2015年1月に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、事実上の経営破綻に陥った。

その後、全日空などの支援を受けながら経営を再建し、2016年3月に民事再生手続きを終了した。

保有機材 †

• B737-800
  29機を運用中。

かつての保有機材 †

• B767-300ER/200ER
  創業当初に使用。
  
  • 300ER型
    6機を導入。
    うち1機（登録記号：JA767D）は就航前に経営破綻した沖縄の地域航空会社「レキオス航空」が「JA01LQ」としてリース契約していた機体*1。
    JA767D機はその後、リースバックされて英国のタイタン・エアウェイズで「G-POWD」として使用された後、中国のSFエアラインズで「B-220H」として用いられている。
  • 200ER型
    全日本空輸から1機（登録記号：JA8255）をリースして保有。
    当社からの退役後は貨物機に改装されアメリカのABXエアで「N752AX」として使用されている。
    
• A330-300
  10機をリースで発注し、2014年から運航。経営破綻の時点で5機が引き渡し済み、3機が引き渡し待ちの状態だった。
  経営破綻に伴いフリートをB737に統一するため運航を停止しリースバック。

導入予定/導入予定だった機材 †

• B737MAX
• A380
  15機導入の予定だった。
  これに基づいて6機分の登録記号が予約され、2機が組み立てに入っていたが、購入契約解除。
  組み立てられていた機体は一時エアバスの工場で保管されていたが、その後、2016年3月にUAEのエミレーツ航空が「追加購入」の形で引き受けた。