Last-modified: 2023-10-09 (月) 11:07:45 (190d)

【スーパーチャージャー】(すーぱーちゃーじゃー)

Supercharger.

レシプロエンジンにおける過給器のひとつ。
「機械式過給器(機械過給器)」とも呼ばれる。

広義には「過給するもの」という意味で過給器全般の総称として用いられる場合もあるが、機械式過給器は「スーパーチャージャー」、排気タービン式過給器は「ターボチャージャー」と区別されるのが通例となっている。

レシプロエンジンの回転時に発生するトルクを利用して圧縮ポンプを駆動し、吸気を圧縮して燃焼室に送り込む装置。

ターボチャージャーに比べてスロットル操作への応答が早く、過給圧やタイミングを制御しやすい反面、機械的な伝達のためエネルギー損失が大きく、特に低気圧な高高度環境では効率で大きく劣る。
加えて、機構が複雑で重量がかさむ。

21世紀においては技術進歩でターボチャージャーが改良され上記の利点が薄くなったため、需要は喪われつつある。

航空機においては主に遠心式のものが、低気圧環境の高高度においてもエンジンがある程度の性能を発揮可能とすることを目的に、第二次世界大戦頃のレシプロ航空機の多くに装備されていた。


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