Last-modified: 2022-09-03 (土) 12:19:05 (25d)

【ショート330】(しょーとさんさんぜろ)

Short 330.

英国のショート・ブラザーズ社が1970〜1990年代に開発・生産していた小型の双発ターボプロップ旅客機
ショート社が生産していた「スカイバン?」旅客機の胴体を延長したコミューター機である。

機体は、四角形に近い断面の胴体に高翼主翼と双垂直尾翼を支柱で支える独特の形状をしている。
垂直尾翼も長方形に近い形状をしており、機体構造の簡素化による価格の低下を目指していた。
ただし、降着装置を引き込み式に変更したり、5枚羽プロペラの採用による騒音の低下など改良も施されている。

原型機は1974年に初飛行し、1976年から納入が始まった。
また、軍隊でも採用されており、アメリカ軍では「C-23『シェルパ』」として陸軍空軍に採用されている。

派生型に、胴体をさらに延長した「ショート360?」がある。

主な運用国・運用会社

  • 民間
    • Air Cargo Carriers(アメリカ)
    • Corporate Air(アメリカ)
    • Arctic Circle Air(サイパン)
    • フリーダムエアー(グアム)(貨物機として運用)
    • Deraya Air Taxi(インドネシア)
    • McNeely? Charter Service

  • 軍用
  • かつての運用国(軍用)
    • タンザニア空軍
    • タイ王国陸軍
      • 陸軍航空センター
    • タイ王国国家警察庁
      • タイ王国国家警察庁航空隊
    • アラブ首長国連邦空軍
    • ベネズエラ空軍

スペックデータ

ショート330-200
乗員数3名(機長副機長キャビンクルー
乗客数30名
全長17.69m
全高4.95m
翼幅22.76m
翼面積42.1
翼型NACA 63A series (modified)
空虚重量6,680kg
最大離陸重量10,387kg
燃料搭載量2,546L
エンジンプラット&ホイットニー・カナダ PT6A-45Rターボプロップ×2基
(出力1,198shp(893kW))
プロペラハーツェル・プロペラ社製5枚翅定速プロペラ
最高速度350km/h(高度3,000m、最大巡航時)
巡航速度300km/h(高度3,000m、経済巡航時)
失速速度135km/h(ランディングギアフラップダウン時)
航続距離1,695km(予備無し、民間型、ペイロード1,966kg時)
上昇限度6,100m
上昇率6.0m/s


C-23A「シェルパ」
乗員数3名(機長副機長キャビンクルー
乗客数18〜30名
ペイロード3,175kg(最大)
全長17.691m
全高4.95m
翼幅22.76m
翼面積42.1
翼型root:NACA 63A418
tip:NACA 63A414
空虚重量6,680kg
最大離陸重量10,387kg
最大着陸重量10,251kg
燃料搭載量2,500L(670 US gal)/2,032kg
エンジンプラット&ホイットニー・カナダ PT6A-45Rターボプロップ×2基
(出力1,198shp(893kW))
プロペラハーツェル・プロペラ社製5枚翅定速プロペラ(直径2.82m)
巡航速度350km/h
291km/h(高度3,048m、全備重量9,525kg時)
失速速度167km/h(ランディングギアフラップアップ時)
135km/h(最大着陸重量、ランディングギアフラップダウン時)
航続距離361km
(ペイロード3,175kg、最大燃料、滞空45分と80kmのダイバート用の予備搭載)
1,239km
(ペイロード2,268kg、最大燃料、滞空45分と80kmのダイバート用の予備搭載)
上昇限度3,900m(全備重量、エンジン1基不作動時)
上昇率6.0m/s
翼面荷重246.8
パワー/マス0.1720kW/kg(最大)
離陸滑走距離
(FAR&BCAR*1 Gp.A)
1,042m ISA
着陸滑走距離
(MLW BCAR)
1,225m(通常時)
960m(短距離時)
着陸滑走距離
(MLW FAR*2
1,113m


バリエーション

  • ショート330-100:
    初期生産型。
    エンジンはプラット&ホイットニー・カナダPT6A-45A又は-45Bを搭載。

  • ショート330-200:
    改良型。エンジンはP&W・C PT6A-45Rを搭載。

  • ショート330UTT:
    多目的戦術輸送機型。空挺降下用のドアを有する。タイにて採用。

  • C-23「シェルパ」:
    軍用輸送機型。アメリカ軍などで採用。

    • C-23A:
      ショート330UTTをベースにしたアメリカ空軍向け輸送機型。
      ローラーコンベアシステムを備えた客室床の強化に加え、胴体左側に前部貨物ドアを設け、油圧作動式後部貨物ドア/ランプを装備。

    • C-23B:
      アメリカ陸軍州兵向け輸送機型。
      降着装置の強化や胴体後部に空挺降下用の内開きドアの追加などが行われている。

    • C-23B+「スーパーシェルパ」:
      アメリカ陸軍が中古機として購入したショート360を改造した機体。
      ショート330と同様の双尾翼と後部胴体に置き換えている。

    • C-23C:
      "Avionics System Cockpit Upgrade"プログラムでB型・B+型のフライトデッキアビオニクスをアップグレードしたもの。

    • C-23D:
      "Safety Avionics Modification"プログラムでC型のアビオニクスをアップグレードしたもの。
      プログラムの中止により改造は4機のみに留まる。

  • ショート360?
    さらに胴体を延長した型。詳しくは項を参照。


*1 British Civil Air Regulations(英国民間航空規則)の略。
*2 Federal Aviation Regulations(連邦航空規則)の略。

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