Last-modified: 2017-06-23 (金) 18:24:21 (148d)

【シュペルピューマ】(しゅぺるぴゅーま)

Aerospatiale AS332(Airbus Helicopters H215) Super Puma.
フランスのアエロスパシアル社(現エアバス・ヘリコプターズ)が開発したターボシャフト双発の汎用ヘリコプター

傑作大型機のピューマを改良したもので、エンジンや駆動系を改良し、出力や燃費を大幅に改善した。
また、テイルブーム下部にベントラルフィンを追加し、ランディングギアを改良することによって安定性を確保した。
ピューマの後継として、軍民問わず多くのセールスを獲得している。

日本でも警視庁・大阪府警や東京消防庁、国土交通省東北地方整備局に採用された他、要人輸送用の政府専用機として陸上自衛隊にAS332Lが3機*1*2、その老朽代替としてEC225LPが4機*3導入され、また、海上保安庁でも捜索救難機や大型巡視船「しきしま」の搭載機(AS332L1)、特殊警備隊用機(EC225LP)などとして運用されている。

なお、軍用型には後に「AS532『クーガー』」という別名称が与えられている。

スペックデータ

乗員1名または2名
乗客最大24名/最大12名(AS332L)
全長16.29m/15.6m(AS332L)
主回転翼直径15.6m
全高4.6m/4.92m(AS332L)
円盤面積191
自重4.46t
最大離陸重量8.86t
エンジンチュルボメカ マキラ1A1ターボシャフト(出力1,877shp)×2基/マキラ1A×2基(AS332L)
巡航速度約260km/h(AS332L)
航続距離831km/990km(AS332L)
実用上昇高度7,200m/2,890m(AS332L)
上昇率492m/min


主な派生型(民間型(シュペルピューマ))

  • AS331:
    マキラエンジンを採用した試作型原型機。

  • AS332C:
    初期型。エンジンはチュルボメカ マキラ1Aを搭載。
    19座席でキャビン容量はピューマと同程度。

  • AS332C1:
    エンジンを改良型のチュルボメカ マキラ1A1に変更した型。

  • AS332L:
    332Cのキャビンを76cm延長し、燃料搭載量を増やした長胴型。

  • AS332L1:
    332LのエンジンをC1と同じエンジンに変更した型。
    海上保安庁では3機*4保有し、それぞれ「うみわし」「わかわし1号・2号」の愛称がつけられている。

  • AS332L2「シュペルピューマMkII」:
    ローター、駆動系、アビオニクスに大幅な改良を施した型。
    エンジンはチュルボメカ マキラ1A2を搭載。

  • EC225「シュペルピューマMkII+」:
    332L2の発展型。
    エンジンは二重チャンネルFADECと防氷装置を備えるチュルボメカ マキラ2Aを搭載。
    コックピットグラスコックピット化され、メインローターやギアボックスの強化などの改良が施されている。
    海上保安庁では特殊警備隊用に2機導入し、また、陸上自衛隊でも332Lの後継として採用している。
    エアバス・ヘリコプターズへの改編に伴い、商品名が「H225」に改められている。

  • EC225 Firefighting/SAR:
    消防機型。
    消火装備、FLIR、全天候型レーダー、捜索救助装備を備える。

主な派生型(軍用型(クーガー))

  • AS532UC:
    332Cベースの兵站輸送型。旧称AS332B。

  • AS532AC:
    532UCをベースに機関砲ロケット弾を搭載したガンシップ型。

  • AS532UL:
    532UCのキャビンを76cm延長した長胴型。旧称AS332M1。

  • AS532AL:
    532ULに自衛用の武装を追加した型。

  • AS532SC:
    対艦・対潜型。旧称AS332F。
    エグゾセSSM、AS15TT、レーダー、ソノブイ、MADなどを搭載可能。

  • AS532A2「クーガーMkII」:
    332L2をベースにした戦闘捜索救難型。

  • EC725「カラカル/シュペルクーガー」:
    532A2に更なる改良を施した発展型。
    戦闘捜索救難任務に対応するため、自衛用のFN MAG?機関銃2丁、レーダー警戒受信機チャフフレアディスペンサーを搭載するほか、攻撃用兵装としてガンポッドロケット弾ポッドを機体側面に装備できる。
    フランス空軍では戦闘捜索救難機、フランス陸軍では特殊作戦機として採用されている。
    民間型のEC225と同様、エアバス・ヘリコプターズへの改編に伴って商品名が「H225M」と改められている。

    ec225lp_lowpass.jpg
    EC225LP 政府専用機

*1 これは1980年代、世界的に問題となった日本の「対外貿易黒字」削減策のひとつでもあった(B747-47Cの項も参照)。
*2 当初は総理府の所有とされて「JA9629」〜「JA9631」の機体番号が与えられ、総理府に技官待遇で出向した陸上自衛官により運用されていた。
*3 2011年3月の東日本大震災で、仙台で整備中だった1機(機体番号01022)が津波に被災して除籍され、2015年に代替の1機が納入されて3機で運用されている。
*4 以前は4機保有していたが、東日本大震災による津波で「わかたか」が被災し登録抹消。

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