Last-modified: 2020-10-17 (土) 07:44:33 (39d)

【コンベア240】(こんべあにいよんぜろ)

Convair CV-240.

アメリカのコンソリデーテッド・ヴァルティ(コンベア)社が、1940年代中期に開発した中型双発レシプロ旅客機
第二次世界大戦終結後、ダグラスDC-3の代替需要を見越して、アメリカン航空の求めに応じて開発された。

当初はDC-3の代替として、30席クラスの双発機「モデル110」として開発が始まったが、戦後の航空需要増大を見越したアメリカン航空はより大型の40席クラスの機体を要求。
そのため、新規設計の「モデル240」として開発・生産された。

1947年3月に初飛行した本機は、1948年から顧客への引き渡しがスタート。
ウエスタン航空やコンチネンタル航空などのアメリカの航空会社をはじめ、KLMオランダ航空や東亜航空(後の日本エアシステム)などに合計176機が引き渡された。

また、軍用機としても用いられ、アメリカ空軍で「C-131『サマリタン』」として将官や戦傷兵の輸送に活躍した*1他、機上作業練習機・T-29*2としても用いられた。

その後、本機は胴体延長型の「コンベア340」「コンベア440」、さらにそれらをターボプロップ化した「コンベア580/600/640」へと発展したが、コンベアがそれらの後継となるローカル線用の純ジェット機を開発しなかったため、後々、上顧客を逃してしまうことになる*3

日本でのコンベア240

日本では、1950年代にローカル線用機材として本機が17機導入され、北日本航空と富士航空、日東航空、東亜航空及び南西航空*4で用いられていた。
このうちの1機(東亜航空で用いられていた機体。機体記号:JA5130)は引退後に店舗等に利用されたが、解体処分を受けずに日本各地(岐阜県→富山県→静岡県→三重県)を転々とした後、現在は三重県のスクラップ業者に引き取られている。
機体は離着陸をイメージした高架台に載せられ、静態保存されている。

スペックデータ(CV-240)

乗員2名または3名
乗客数40名
全長22.76m
全高8.20m
翼幅27.97m
翼面積75.9
空虚重量11,542kg
13,381kg(改訂後)
総重量18,370kg
19,278kg(改訂後)
燃料容量1,000 US gal(3,785.41リットル)〜1,550 US gal(5,867.39リットル)
エンジンP&W R-2800-CA3/CA15/CA18/CB3 or CB16「ダブル・ワスプ」空冷星型18気筒×2基
出力2,400hp(1,800kW)
プロペラハミルトン・スタンダードまたはカーチス 3枚翅プロペラ
最高速度507km/h
巡航速度450km/h(最大)
航続距離1,900km
上昇限度4,900m
上昇率7.7m/s



*1 この後継が「C-9『ナイチンゲール』」である。
*2 同機の後継が「T-43」である。
*3 これは、中距離用ジェット旅客機として開発されたCV-880・CV-990の商業的失敗が大きく響いたものとみられる。
*4 現在の日本トランスオーシャン航空

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