Last-modified: 2017-03-13 (月) 11:37:09 (275d)

【コンステレーション(航空機)】(こんすてれーしょん(こうくうき))

Lockheed L-049/649/749 Constellation.

1930年代〜1950年代、アメリカのロッキード社が開発・生産した大型四発レシプロ旅客機
「コニー」の愛称で親しまれ、改良型のL-1049とともにレシプロ旅客機時代の最後を飾る機体として知られた。

本機は1930年代末、トランス・ワールド航空の支援のもと「北米大陸を無着陸横断できる旅客機」として「L-49」の名称で開発が始まる。
第二次世界大戦中の1943年に初飛行を果たすと、軍部(USAAF)に徴用され「C-69」として納入されることになった。
しかし、当時のロッキード社はP-38戦闘機などの生産を優先していたため、本機の量産計画を立てることができず、戦時中に完成した機体は少数のみにとどまっていた。

1945年に戦争が終結すると、軍需の未納入・キャンセル枠から「L-049『コンステレーション』」として本格的な生産が開始。
同年12月にワシントンD.C.〜パリ線から就航を開始し、戦後の民間航空復興と軌を一にしてセールスを伸ばす。
その後、胴体を伸ばしたL-1049「スーパーコンステレーション」やL-1649「スターライナー」に発展したが、1958年、新型ターボプロップ機L-188「エレクトラ」*1の生産開始を機に生産終了。
シリーズは民間型・軍用型併せて856機が生産された*2

民間型は1960年代には第一線から退き、貨物機やローカル線・チャーター便へ転用されていった。
また、軍に早期警戒機「EC-121『ウォーニング・スター』」として納入された機体はベトナム戦争終結の1970年代半ばまで現役にあった。
2000年代の現在でも数機が動態保存されている他、多くの航空博物館で保存展示されている。

スペックデータ

C-69
乗員4名
全長29.01m
全高6.83m
翼幅37.5m
翼面積153
空虚重量22,700kg
最大離陸重量32,700kg
発動機ライトR-3350-35「デュプレックスサイクロン」空冷二重星型18気筒×4基
出力2,200hp(1,640kW)
速度
(最大/巡航)
531km/h(高度3,000m)/ 504km/h
航続距離3,900km
上昇限度7,629m

バリエーション

※L-1049のシリーズ及び軍用機型についてはL-1049及びC-121の項を参照。

  • L-49:
    当初の計画案。
    戦時中の情勢もあり、「C-69」として軍部に徴用されたが完成は少数にとどまる。

    • XC-69(1機):
      試作機。

    • C-69(13機):
      軍用輸送機型の初期型。
      うち製造中だった7機はL-049に転用された。

    • C-69A:
      C-69とは異なる内部レイアウトを持つ兵站輸送型。製作されず。

    • C-69B:
      左側にカーゴドアを備えた長距離輸送型。製作されず。
      社内呼称L-349。

    • C-69C(1機):
      初期のC-69をベースにしたVIP輸送機型。
      社内呼称L-549。

    • C-69D:
      燃料タンクを備えたVIP輸送機型。製作されず。

    • XC-69E:
      XC-69のエンジンをP&WR-2800「ダブルワスプ」・4基に換装したテストベッド型。

  • L-049「コンステレーション」:
    C-69のキャンセル分を民間転用した型。
    後に新規生産もされた。

    • L-149:
      燃料容量を増加させた型。

    • L-549:
      アメリカ陸軍/空軍向けに開発されたC-69Cの呼称。

  • L-649:
    DC-6のカウンターパートとして、L-049を基に、北米大陸横断飛行用にカスタマイズされた型。

    • L-649A(6機):
      構造の強化と燃料容量を増強させた長距離型。

  • L-749:
    L-649同様、DC-6のカウンターパートとして、L-049を基に、大西洋横断飛行用に燃料タンクを増設した型。
    C-121」として軍にも採用された。

    • L-749A(59機):
      構造強化と最大離陸重量を増加させた型。

    • L-749B:
      ターボプロップ型。提案のみ。

    • L-849:
      L-749にライトR-3350ターボコンバウンドエンジンを搭載した型。計画のみ。

    • L-949:
      L-849の胴体を5.59m延長した高速貨客型。提案のみ。

  • L-1649「スターライナー」(44機):
    DC-7Cのカウンターパートとして計画された型。


*1 同機自体はわずか167機の生産に終わったが、同機を基にした対潜哨戒機P-3「オライオン」は21世紀の現在でも多くの国で用いられている。
*2 なお、日本には導入されていない。これは当時唯一のオペレーターであった日本航空ダグラス社製品を採用し続けたことによる。

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