Last-modified: 2016-02-05 (金) 17:03:40 (479d)

【コンコルド】(こんこるど)

Concorde.

イギリスのBAe・フランスのアエロスパシアルが共同で開発した超音速旅客機(SST)。
1969年3月1日に初飛行し、2003年10月24日をもって全機退役した。

発表当初は「未来の旅客機」として世界中の注目を集めたが、開発が難航する。
その間に騒音問題やコスト・パフォーマンスの関係で発注取消が相次ぎ、商業計画は破綻。
実際の完成品もキャビンが狭く、それでいて燃料消費量が膨大で、航続距離の短い失敗作であった。
最低250機生産しなければ採算の取れないプロジェクトだったにも関わらず、最終生産数は20機に留まっている。

運用したのは「エールフランス」「ブリティッシュ・エアウェイズ」の2社のみ*1で、それも開発国のフラッグキャリアとして責任を負わされた感が強かった*2

実用では大西洋の定期航路に投入された他、チャーター便・政府専用機として運航された。
航続距離の関係で太平洋航路を横断できないため、極東方面への定期航路には就航できなかった。
また、コストの高騰が運賃にも反映されたため、就航中の搭乗率もわずか2割に留まっていた。

これで採算が取れるわけがなく、実際、同機のフライトは就役から退役に至るまで恒常的に赤字であり、「企業としての名声と信頼」を保つためだけに運行されていたというのが実情である。
その一方で、団体客向けのチャーター便や政府専用機などにも投入され、一定の名声を博したのも事実ではある。

このように問題を抱えつつ、細々と運用が続けられていたが、機械の常として運用寿命が近づき老朽化。
2000年7月25日の事故*3によって本機の耐空証明が取り消され、これを引き金として退役が決定された。

関連:コンコルド症候群

スペックデータ

乗員3名(機長副操縦士航空機関士
乗客92〜120名
全長61.66m
全高12.19m
全幅25.55m
翼幅25.6m
胴体幅2.88m
主翼面積358.2
空虚重量78,700kg
最大離陸重量186,070kg
最大着陸重量111,300kg
エンジンロールスロイス・スネクマ オリンパス593 Mk610ターボジェット×4基
推力
(ドライ/リヒート時)
32,000lbf(140kN)/38,050lbf(169kN)
推力重量比0.373
速度
(最高/巡航)
M2.04/M2.02
航続距離7,229km
実用上昇限度18,300m
上昇率25.41m/s



*1 この他、「ブラニフ航空(米)」「シンガポール航空(星)」も一時期、ブリティッシュ・エアウェイズとの共同運航で本機を運用していた。
*2 なお、2社の間では「先に運用を止めた方がもう一方に違約金を払う」という契約が結ばれていた。
*3 パリからニューヨークに向かっていたエールフランスの機体が離陸直後に墜落
  滑走路上の異物(直前に離陸したDC-10から脱落した部品の破片だった)との衝突によってランディングギアが破裂し、タイヤの破片が機体主構造を歪めて燃料漏出・発火した。


トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS