Last-modified: 2019-04-28 (日) 08:32:33 (80d)

【コンコルド】(こんこるど)

Concorde.

イギリスのBAe・フランスのアエロスパシアルが共同で開発した超音速旅客機(SST)。
1969年3月1日に初飛行し、2003年10月24日をもって全機退役した。

発表当初は「未来の旅客機」として世界中の注目を集めたが、開発が難航。
その間に騒音問題やコスト・パフォーマンスなどの諸問題が明らかになり、発注取消が相次いで商業計画が破綻。
実際の完成品もキャビンが狭く、それでいて燃料消費量が膨大で、航続距離の短い失敗作であった。
最低250機生産しなければ採算の取れないプロジェクトだったにも関わらず、最終生産数は20機に留まっている。

機体を導入したのはローンチカスタマーである「エールフランス」「ブリティッシュ・エアウェイズ」の2社のみ。
この2社にしても政治的事情から発注を取り消す事が許されなかった面が強く、納入当初から採算性については望み薄だった。
実際、両社ともに就役から退役に至るまで恒常的に赤字運用であり、企業としての信用を保つためだけに運行されていたのが実情である。

この二社間では「先に運用を止めた方がもう一方に違約金を払う」という契約が結ばれていたという。

実用では大西洋の定期航路に投入された他、チャーター便・政府専用機として運航された。
団体客向けのチャーター便や政府専用機などにも投入され、一定の名声を博したのも事実ではある。

航続距離の関係で太平洋航路を横断できないため、極東方面への定期航路には就航できなかった。
コストの高騰が運賃にも反映されたため、就航中の搭乗率もわずか2割に留まっていた。

このように問題を抱えつつ、細々と運用が続けられていたが、機械の常として運用寿命が近づき老朽化。
2000年7月25日の事故によって耐空証明が取り消され、これを引き金として退役が決定された。

2000年7月25日、パリからニューヨークに向かっていたエールフランスの機体が離陸直後に燃料漏出・発火して墜落
原因は滑走路上の異物(直前に離陸したDC-10から脱落した部品の破片)との衝突によるランディングギアの破裂。

関連:コンコルド症候群

スペックデータ

乗員3名(機長副操縦士航空機関士
乗客92〜120名
全長61.66m
全高12.19m
全幅25.55m
翼幅25.6m
胴体幅2.88m
主翼面積358.2
空虚重量78,700kg
最大離陸重量186,070kg
最大着陸重量111,300kg
エンジンロールスロイス・スネクマ オリンパス593 Mk610ターボジェット×4基
推力
(ドライ/リヒート時)
32,000lbf(140kN)/38,050lbf(169kN)
推力重量比0.373
速度
(最高/巡航)
M2.04/M2.02
航続距離7,229km
実用上昇限度18,300m
上昇率25.41m/s

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