Last-modified: 2019-08-25 (日) 12:52:42 (15h)

【グローバルエクスプレス】(ぐろーばるえくすぷれす)

Bombardier Global Express BD-700.

カナダのボンバルディア社が1990年代に開発した大型ビジネス機
同社のビジネス機では最上位モデルであり、ボーイングビジネスジェットエアバス・コーポレート・ジェットなどとの競合を狙って開発された。
そのため、「航続距離の長さとスピードの両立」「STOL性」「(ビジネス機としては)最大級のキャビン」「旅客機並の信頼性」の四つが設計で重視された。

航続距離は11,000km以上あり、地球の裏側へも一回の燃料補給で到達可能である。

生産は以下の会社が役割を分担している。

  • カナディア:機体先端部
  • ショート・ブラザース:胴体前部と水平安定板
  • デ・ハビランド:胴体後部や垂直安定板
  • 三菱重工業:胴体中央部と主翼・中央翼
  • ロールス・ロイス:エンジン

初代から5種類の派生型が生産されており、現在はグローバル5000・5500・6000・6500の4種類が生産・販売されている。
また、2018年からは上位モデルのグローバル7500が販売されている。

軍用機としても用いられており、英国空軍に「センチネルR1」、アメリカ空軍に「E-11」として採用されている。
また、ドイツ空軍や南アフリカ空軍では政府専用機として用いられている。

日本では国土交通省航空局が2機を導入し、飛行検査機として用いていた*1が、2017年に退役、アメリカに売却されている。

スペックデータ

モデルグローバル5000グローバル5500グローバル6000グローバル6500
乗員3名
パイロット2名+アテンダント1名)
4名
(パイロット2名+アテンダント2名)
乗客数
(最大)
13名16名13名17名
全長29.5m30.3m
全高7.8m
翼幅28.7m
翼面積94.8
アスペクト比8.7
キャビン長12.41m13.18m
キャビン
セクション
最大幅:2.41m
床幅:1.98m
高さ:1.88m
最大離陸重量41,957kg45,132kg
基本運航重量23,070kg23,691kg
最大無燃料重量17,804kg20,434kg
最大ペイロード3,238kg2,617 kg
エンジンターボファン×2基
ロールス・ロイス
BR710A2-20
ロールス・ロイス
Pearl 15
ロールス・ロイス
BR710A2-20
ロールス・ロイス
Pearl 15
エンジン推力65.6kN
(14,750lb)
67.3kN
(15,125lbf)
65.6kN
(14,750lb)
67.3kN
(15,125lbf)
最高速度マッハ0.89マッハ0.90マッハ0.89マッハ0.90
巡航速度マッハ0.88(最高)
マッハ0.85(通常)
航続距離
(巡航時*2
9,630km10,556km11,112km12,223km
離陸距離*31,689m1,674m1,974m1,942m
着陸距離*4673m682m
最高高度15,545m
巡航高度12,497m(最大離陸重量時)


派生型

  • 民間型
    • グローバル・エクスプレス:
      基本モデル。
      エンジンはロールス・ロイス・ドイツ製のBR710A2-20ターボファンを2基搭載。

    • グローバルXRS:
      後継モデル。
      燃料タンクの拡大や離陸性能の改善により、航続距離が伸び、気温や標高が高い空港でも離陸可能になった。
      また、エンハンスト・ビジョン・システムが標準装備となった。

    • グローバル5000:
      短胴型。

    • グローバル5500:
      グローバル6500と同様の改良型。

    • グローバル6000:
      XRSの改名モデル。
      コックピットシステムがハネウェルのPrimus 2000からロックウェル・コリンズのPro Line Fusionに変更されている。
      これにより、航路管理に必要なRNP*5管制官-パイロット間データ通信、ADS-B*6などの機能が追加された。

    • グローバル6500:
      グローバル6000のエンジンを換装し翼を再設計することで航続距離を伸ばし、電子機器を最新にしたモデル。
      エンジンはロールス・ロイス・ドイツ製のpearl 15(推力67.3kN)を搭載。

  • 軍用型
    • センチネルR1:
      イギリス空軍向け地上監視機型。
      前部胴体下部にレーダーを、上部に衛星通信装置を備える。

    • E-11:
      アメリカのノースロップ・グラマンが開発した戦域通信中継機(BACN)。
      2008年からアフガニスタンなどで用いられた。

    • グローバルアイ:
      サーブ社がグローバル6000をベースに開発中の多用途監視機型。


*1 本シリーズ中、軍用以外の特殊用途に改装された最初の機体でもあった。
*2 NBAA IFR Reserves、ISA(国際標準大気)、乗客8人。
*3 MTOW (最大離陸重量)、SL (海面)、ISA (国際標準大気)。
*4 MTOW (最大離陸重量)、SL (海面)、ISA (国際標準大気)。
*5 Required Navigation Performance.
*6 Automatic dependent surveillance – broadcast.

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