Last-modified: 2022-02-11 (金) 07:31:01 (656d)
【クリップ】 †
- 銃の装填補助具の一種。後述のものと区別してストリッパークリップとも呼ぶ。
第二次世界大戦中、歩兵の用いたボルトアクションライフルや一部の拳銃*1に用いられた他、現在でも箱形弾倉用のクリップが使われている*2。
排莢口上面の溝に差し込んで固定し、薬莢のリムを挟んで纏められた5発前後の弾を、上から指で押しこんで装填する*3。
- M1ガランド小銃で、実質上の「弾倉」として使われた部品である「エンブロッククリップ」。
弾薬とともに装填され、全弾撃ちきってから排出される*4点がストリッパークリップとの相違。
8発未満ではクリップが弾薬をしっかり保持しないことと、排出時に大きな音を立てる(これによって射手は弾切れを知ることが出来る)ため、実戦では射手だけではなく相手にも弾切れがわかってしまうことが難点であった。
- 回転式拳銃で使われる、円形の装填補助具。
弾薬をシリンダーに収まったのと同じ配置にまとめ、開いたシリンダーに突っ込めばフル装填することができる。
特に半自動式拳銃用のリムレス弾を回転式拳銃で使うためには必須となる。
6発纏められる円形のフルムーンクリップ、3発纏められる半円形のハーフムーンクリップがある。
- 箱形弾倉そのものをクリップと呼ぶ場合もある。
*1 C96やシュタイアM1911といった、極一部のモデルに限られる。
*2 弾倉上部にあてがい、指で押しこむ。
M14では、排莢口上面から他のボルトアクションライフルの様に5発のクリップで装填出来る。
*3 空のクリップは、手で引き抜くか、ブリーチ前進時に弾き飛ばされる。
*4 一応途中で排出することもできるが、その際は撃った分の弾をどこかで調達してきて、それと一緒に込めないと使用できなかった。