Last-modified: 2017-12-28 (木) 21:37:43 (2098d)
【ガスト砲】 †
Gast Gewehr / Gast Prinzip(独)
Gast gun / Gast principle(英)
ドイツの技師カール・ガストが発明した機関砲の回転機構。設計思想を指して「ガスト式」とも呼ぶ。
二つの砲身を並べ、それらのブリーチをシーソーのように一対に結合させている。
砲身が2本連なっているため連装砲のようにも見受けられるが、実際には分離不可能な一対の機構であって“連装”ではない。
どちらかの砲身から発射すると反動でブリーチが後退し、もう一方のブリーチが前進して次弾装填・撃発を行う。
一往復で二回発射できるため、チェーンガン・リボルバーカノンに比して連射速度が早い。
また、ガトリングガンよりも構造が単純で故障率が低く、また軽量である。
第一次世界大戦の末期に発明されたが終戦に間に合わず、そのまま当のドイツでは実用化されずに終わった。
後年はソ連によって、GSh-23やGSh-30-2といった機関砲が実用化されている。