Last-modified: 2023-11-10 (金) 00:12:59 (130d)
【ウェポンベイ】 †
Weapons bay(Bomb bay).
機体内部に設けられ、使用時のみドアを開閉して投下する爆弾庫。
外部搭載に比べて多くのペイロード容積を確保でき、内部収容のため抗力が発生しない。
レーダー反射面積も抑えられるためステルス性に優れる。
一方、構造が複雑化するため整備性や信頼性が悪化し、兵装を機内に搭載する必要から機体の大型化を招き、コストも増大するのが大きな弱点である。
離陸後に開閉機構が故障した場合、それだけで任務遂行が不可能になる事態も考えられる。
また、ドアの構造によって機体強度が弱体化するため、設計によってはペイロードの減少を招く。
低抵抗爆弾の普及によって一時は廃れていたが、ステルス技術の需要に伴って近年再び脚光を浴びている。
F-22のサイドワインダーランチャー。ステルス性を重視しウェポンベイを備える代表例。
主な種類 †
- 従来型の爆弾倉
最初に開発された方式で、爆弾を縦に並べて搭載しそれを並列で装備するもの。
他の方式に比べ構造が簡単で、短時間で武装を投下可能な他、モードの選択により複数の投下方法を選択することもできる。
- ロータリーランチャー
リボルバーやグレネードランチャーの回転弾倉のようなものを内部に装備する方式。
種類の異なる兵装を手軽に混載可能で、爆弾倉内の特定の武装のみを選択して投下することもできる。
欠点としては、構造上、次の投下まで時間がかかり(例えばB-1のロータリーランチャーは7秒を必要とする)、構造が複雑で爆弾架(投射装置)が大きくかさばるので兵器搭載量は少なくなる。
- 近代的な爆弾倉
内部に「トラピーズ(Trapeze:空中ブランコの意)」と呼ばれるアームを装備する方式。
このアームが伸びることによってウェポンベイ内から機外へと放出する。