Last-modified: 2021-10-21 (木) 10:11:04 (41d)

【インビンシブル】(いんびんしぶる)

Invincible.

「無敵」を意味する英単語。
米海軍の艦船名として数度にわたって使われている。

  1. フランスから鹵獲した74門戦列艦
    旧艦名"L'Invincible".

  2. 18世紀に建造された「ラミリーズ」級3等戦列艦の4番艦。
    ジョン&ウィリアム・ウェルズ造船所で建造され、1765年進水、1801年遭難沈没。

    スペックデータ
    全長51.4m(砲列甲板)
    41.2m(竜骨)
    全幅14.3m
    喫水6.0m
    推進方式帆走(3本マストシップ)
    乗員550名
    武装計74門
    下砲列:32ポンド(15kg)砲×28門
    上砲列:18ポンド(8kg)砲×28門
    後甲板:9ポンド(4kg)砲×14門
    船首楼:9ポンド(4kg)砲×4門

  3. 19世紀に建造された「ガンジス」級3等戦列艦の4番艦。
    ウリッジ工廠で建造され、1808年進水、1861年除籍解体。

    スペックデータ
    全長51.7m(砲列甲板)
    全幅14.5m
    喫水6.2m
    推進方式帆走(3本マストシップ)
    乗員590名
    武装計74門
    下砲列:32ポンド(15kg)砲×28門
    上砲列:18ポンド(8kg)砲×28門
    後甲板:9ポンド(4kg)砲×14門
    船首楼:9ポンド(4kg)砲×4門

  4. 19世紀後半に建造された「ウォーリア」級装甲艦の一艦。
    1859年10月12日起工、1861年2月27日に進水、建造中に「ブラック・プリンス」と改名されて1862年9月12日に就役した。
    その後、1923年2月21日に売却された。

    スペックデータ
    排水量9,137ロングトン(9,284t)
    全長128m
    全幅17.8m
    喫水8.2m
    推進方式帆走
    主缶石炭専燃缶×10基
    主機レシプロ蒸気機関×1基
    推進器スクリュープロペラ×1軸
    出力5,772ihp(4,304kW)
    最大速力14ノット
    航続距離2,100海里/11ノット
    乗員707名
    兵装8インチ(68ポンド(206mm))前装砲×26門
    RBL*1 7.2インチ(110ポンド(178mm))アームストロング砲×10基
    RBL 4.75インチ(40ポンド(121mm))アームストロング砲×4門
    装甲舷側:114mm(主装甲部)
    砲郭部:114mm

  5. 「オーディシャス」級装甲艦の一艦。
    Robert Napier and Sonsで1867年6月28日に起工し、1869年5月29日に進水、1870年10月1日に就役した。
    1904年に港湾防備艦「エレバス」、1906年に「フィッシュガード供廚伐称され、1914年9月17日に座礁事故により沈没した。

    スペックデータ
    排水量6,106ロングトン(6,204t)
    全長85m
    全幅16m
    喫水6.88m
    推進方式蒸気機関
    主缶石炭専燃缶×6基
    主機レシプロ蒸気機関×1基
    推進器スクリュープロペラ×1軸
    出力4,021ihp(2,998kW)
    最大速力13.5ノット(蒸気機関)
    10ノット(帆走)
    乗員450名
    兵装RML 9インチ(230mm)砲×10基
    64ポンド(29kg)砲×4基
    装甲舷側:20cm/15cm(端)
    司令塔部:15〜20cm

  6. 20世紀初頭に建造された巡洋戦艦
    同型艦には「インドミタブル」「インフレキシブル」がある。
    巡洋戦艦としては世界初の艦でもあった*2
    第一次世界大戦中の1916年、ユトランド沖海戦に参戦するが、独「デアフリンガー?」級巡洋戦艦「デアフリンガー(SMS Derfflinger)」・「リュッツオウ(SMS Lützow)」の砲撃を砲塔に受け誘爆・轟沈した。

    スペックデータ
    主造船所アームストロング社(インヴィンシブル)
    フェアフィールド社(インドミタブル)
    ジョン・ブラウン造船所(インフレキシブル)
    常備排水量17,290t〜17,420t
    全長172.8m
    全幅22.1m
    喫水8.0m
    主缶ヤーロウ式石炭・重油混焼水管缶×31基
    パブコック&ウィルコックス式石炭・重油混焼水管缶×31基(インドミダブル)
    主機パーソンズ式二軸並列型直結タービン×2基4軸推進
    出力41,000hp
    燃料石炭:3,805t
    重油:710〜725t
    最大速力25.5ノット
    航続距離3,090海里/10ノット
    乗員784名
    兵装BL Mark 45口径12インチ(305mm)連装砲×4基
    QF Mark 45口径4インチ(102mm)単装速射砲×16基
    マキシム単装機関銃×7基
    18インチ(450mm)単装魚雷発射管×5門
    装甲舷側:152mm
    甲板:64mm
    バーベット:178mm
    砲塔前楯:178mm
    司令塔:254mm

    同型艦
    艦名起工進水就役退役備考
    インヴィンシブル
    (HMS Invincible)
    1906.4.21907.4.131908.3.20-1916.5.31
    ユトランド冲海戦にて戦没
    インドミタブル
    (HMS Indomitable)
    1906.3.11907.3.161908.6.251920.1921.12.1
    スクラップとして売却
    1922. 解体
    インフレキシブル
    (HMS Inflexible)
    1906.2.51907.6.261908.10.201920.3.311922.12.
    スクラップとして売却
    1923.
    ドイツにて解体

  7. 1960年代、英海軍で計画されていた艦隊空母「CVA-01?」に予定されていた艦名。
    1966年キャンセル。

  8. 1970年代に英国で建造された軽空母
    V/STOL戦闘攻撃機シーハリアーを搭載・運用する、世界初のV/STOL空母として竣工した。
    詳細は該当項目を参照。

  9. USNS Invincible(T-AGM-24)
    アメリカ海軍が運用するミサイル追跡艦。
    艦の後部に「コブラ・ジェミニ」デュアルバンドレーダー*3を搭載し、弾道ミサイルや宇宙ロケット?の軌道監視を任務とする。
    当初は「ストルワート」級音響測定艦?の10番艦(AGOS-10)として1987年に就役し、曳航式ソナーを搭載して潜水艦の発する海中騒音の測定任務についていたが、1995年にいったん退役、モスボールされていた。
    その後、1999年にミサイル追跡艦に改装されて現役復帰となった。

    スペックデータ
    起工1986.5.2
    進水1986.11.8
    就役1987.1.30
    主造船所タコマ・ボートビルディング・カンパニー
    排水量
    基準/満載
    1,565t/2,285t
    全長68.3m
    全幅13.1m
    喫水4.57m
    推進方式ディーゼルエレクトリック方式
    主機関キャタピラ-カトーD-398Bディーゼル発電機×4基
    GE製電動機×2基
    出力32,000hp
    推進器スクリュープロペラ×2軸
    最大速度11ノット
    兵員士官・兵員20名、民間技術者18名
    レーダー「コブラ・ジェミニ」Sバンド/Xバンドレーダー


*1 Rifled Breech Loading(施条後装砲)の略。
*2 当初は装甲巡洋艦に分類され、弩級装甲巡洋艦と言うべき艦であった。
*3 システムの運用はアメリカ空軍の要員が行っている。

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