Last-modified: 2017-03-04 (土) 15:48:37 (51d)

【むらさめ】(むらさめ)

  1. DDA-107 Murasame
    海上自衛隊の汎用護衛艦(当初は警備艦)。
    昭和30年度から昭和31年度に計画、3隻が建造された。

    同時期に建造された、「あやなみ」型?護衛艦と似た船体だが、あやなみ型が対潜能力に主眼を置いているのに対し、本艦は対空防御に主眼を置いている。
    主砲には、アメリカ海軍ミッドウェイ級航空母艦が搭載していたMk.39 54口径5インチ単装砲を3基、その他にMk.33 3インチ連装速射砲を2基搭載した。
    また、ヘッジホッグ?短魚雷落射機などの対潜兵装も搭載した。
    しかし、あやなみ型に比べ砲塔が増えて重装備になったことから、倉庫の容積が減少している。

    就役後は同型艦3隻で第10護衛隊*1(舞鶴基地)を編成し、北方から侵入するソビエト機に対する対空任務を担っていたが、老朽化に伴い昭和62年〜平成元年の間に全艦とも退役した。

    スペックデータ
    艦種対空護衛艦(DDA)
    前級-
    次級たかつき型*2
    排水量
    基準/満載
    1,800t/2,420t
    全長108m
    全幅11m
    喫水3.7m
    推進方式蒸気タービン推進
    主缶石川島式FW-D式2胴水管型缶×2基
    三菱コンバスチョン・エンジニアリング式船用2胴水管型缶×2基(むらさめ)
    主機石川島ゼネラルエレクトリック式衝動型×2基
    三菱エッシャーウイス式衝動型×2基(むらさめ)
    推進器×2軸
    機関出力30,000hp
    最大速力30kt
    乗員250名
    兵装Mk39 54口径5インチ単装砲×3基
    Mk33 50口径3インチ連装速射砲×2基
    Mk.15 ヘッジホッグ?対潜迫撃砲×1基
    Mk.2 短魚雷落射機×2基
    68式3連装324mm短魚雷発射管×1基(むらさめ・はるさめ)
    爆雷投射機(Y砲)×1基
    爆雷投下軌条×2基
    GFCSMk.57射撃指揮装置×1基(5インチ砲用)
    Mk.63射撃指揮装置×1基(3インチ砲用)
    68式射撃指揮装置(FCS-0)×1基(はるさめ(1965年装備))
    レーダーOPS-1B 対空用レーダー×1基
    OPS-3A 対水上レーダー×1基
    US Mk.34射撃用レーダー
    ソナーAN/SQS-11捜索用ソナー×1基
    (後にAN/SQS-29Jに換装)
    AN/SQR-4/SQA-4攻撃用ソナー×1基
    QQA-1A可変深度ソナー(はるさめ(1968年3月装備))
    ESMNOLR-1 ESM(むらさめ・ゆうだち(後日装備))
    AN/BLR-1 ESM(はるさめ)

    同型艦
    艦番号艦名主造船所起工進水就役除籍備考
    DD-107

    ASU-7006
    むらさめ
    (JDS Murasame)
    三菱・長崎1957.12.171958.7.311959.2.281988.3.231984.3.30
    種別変更
    (特務艦)
    DD-108

    ASU-7007
    ゆうだち
    (JDS Yudachi)
    石川島重工業
    東京工場
    1957.12.161958.7.291959.3.251987.3.241984.3.30
    種別変更
    (特務艦)
    DD-109

    ASU-7008
    はるさめ
    (JDS Harusame)
    浦賀船渠1958.6.171959.6.181959.12.151989.5.311985.3.5
    種別変更
    (特務艦)

  2. DD-101 Murasame
    海上自衛隊汎用護衛艦
    あさぎり型?に続く汎用護衛艦として平成初期に建造された艦で、回転式のフェイズドアレイレーダーを1基装備しており、走査能力が向上した。
    本級より垂直発射システムを採用しており、艦前部にASROCMk41?VLS、第一煙突後部にシースパローMk48?がそれぞれ16セルずつ装備されている。

    また、上部構造物壁面を斜めにするなど、レーダー反射面積を低減する工夫がなされている。
    しかし、マストの形状は従来からの鉄骨構造であり、ステルス性という点において万全とは言い難い。
    これはこんごう型やたかなみ型にも見られる弱点である(大した問題ではないとする意見もある。詳しくはこんごう型参照)。
    艦の後部には飛行甲板とヘリコプター格納庫があり、LSO?ベアトラップ?などを備え、1機のSH-60J/K対潜ヘリコプターを運用することができる(最大で2機の収容+1機も可能)。
    基準排水量は4,400トン〜4,550トン。(建造時期によって異なる)

    数の上でも海上自衛隊の主力艦のひとつであるが、すでに建造は終了している。

    スペックデータ
    艦種汎用護衛艦(DD)
    前級あさぎり型
    次級たかなみ型
    全長151m
    全幅17.4m
    深さ10.9m
    吃水5.2m
    排水量
    基準/満載
    4,550t/6,100t
    機関COGAG方式
    GE LM2500ガスタービン×2基
    ロールス・ロイス SM1Cガスタービン×2基
    推進器×2軸
    機関出力16,500ps(LM2500)
    13,500ps(SM1C)
    計60,000ps
    最大速力30kt
    乗員165名
    兵装オート・メラーラ社製62口径76mm単装速射砲×1門
    高性能20mm機関砲CIWS)×2門
    Mk.41 VLS×16セル1基(RUM-139「VLA」SUM専用)
    Mk.48 VLS×16セル1基(RIM-7「シースパロー」RIM-162「ESSM」短SAM専用)
    4連装ミサイル発射筒×2基(90式艦対艦誘導弾またはRGM-84SSMを装備)
    68式3連装短魚雷発射管(HOS-302)×2基
    艦載機SH-60J/K哨戒ヘリコプター×1〜2機
    C4IシステムMOFシステム(OYQ-31 C2T+SUPERBIRD B2)
    海軍戦術情報システム(OYQ-9戦術情報処理装置+リンク11/14
    OYQ-103 ASWCS
    FCSFCS-2-31×2基
    レーダーOPS-24B 3次元レーダー×1基
    OPS-28D 対水上レーダー×1基
    OPS-20? 航海レーダー×1基
    ソナーOQS-5 艦首ソナー×1基
    OQR-2 戦術曳航ソナー×1基
    電子戦・対抗装備NOLQ-3 統合電子戦装置
    Mk36 SRBOC(Mk.137 チャフフレア発射機)
    AN/SLQ-25 曳航式対魚雷デコイ装置

    同型艦
    艦番号艦名主造船所起工進水竣工退役所属
    DD-101むらさめ
    (JDS Murasame)
    IHI
    東京第2工場
    1993.8.181994.8.231996.3.12-第1護衛隊群
    第1護衛隊
    (横須賀基地)
    DD-102はるさめ
    (JDS harusame)
    三井造船
    玉野事業所
    1994.8.111995.10.161997.3.24-第2護衛隊群
    第6護衛隊
    (佐世保基地)
    DD-103ゆうだち
    (JDS Yuudachi)
    住友重工
    追浜造船所
    浦賀工場
    1996.3.181997.8.191999.3.4-第3護衛隊群
    第7護衛隊
    (司令部:舞鶴基地)
    (定係港:大湊基地)
    DD-104きりさめ
    (JDS Kirisame)
    三菱・長崎1996.4.31997.8.211999.3.18-第4護衛隊群
    第4護衛隊
    (司令部:呉基地)
    (定係港:佐世保基地)
    DD-105いなづま
    (JDS Inazuma)
    三菱・長崎1997.5.81998.9.92000.3.15-第4護衛隊群
    第8護衛隊
    (呉基地)
    DD-106さみだれ
    (JDS Samidare)
    IHI
    東京第2工場
    1997.9.111998.9.242000.3.21-第4護衛隊群
    第4護衛隊
    (呉基地)
    DD-107いかづち
    (JDS Ikazuchi)
    日立造船
    舞鶴工場
    1998.2.251999.6.242001.3.14-第1護衛隊群
    第1護衛隊
    (横須賀基地)
    DD-108あけぼの
    (JDS Akebono)
    IHI
    東京第2工場
    1999.10.292000.9.252002.3.19-第1護衛隊群
    第5護衛隊
    (佐世保基地)
    DD-109ありあけ
    (JDS Ariake)
    三菱・長崎1999.5.182000.10.162002.3.6-第1護衛隊群
    第5護衛隊
    (佐世保基地)

    http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/dd/murasame/101.html

    http://weapons-free.masdf.com/sea/japan/murasamedd.html

  3. 大日本帝国海軍駆逐艦「村雨」。
    「春雨」型駆逐艦の2番艦として1903年に横須賀造船廠で就役。

    第2艦隊第4駆逐隊に所属し、日露戦争第一次世界大戦に参戦した後、1922年に特務艇(掃海艇)、翌年に雑役船(魚雷標的船)に変更され、1925年にスクラップとして処分された。

  4. 大日本帝国海軍一等駆逐艦「村雨」。
    「白露」型駆逐艦の3番艦として1934年に藤永田造船所?で起工し、1935年に進水、1937年に就役。

    1943年3月、コロンバンガラ島への鼠輸送に従事した帰途、アメリカのクリーブランド級軽巡洋艦からの砲撃により沈没。

*1 同艦隊は「日本海の虎」と呼ばれていた。
*2 艦種記号のDDAとしてであり、本艦型の艦種は大型汎用護衛艦である。

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