Last-modified: 2023-05-27 (土) 10:43:23 (124d)
【まや】 †
JS Maya(DDG-179).
海上自衛隊がはたかぜ型護衛艦の代艦として2010年代に開発・建造したミサイル護衛艦(イージス艦)。
同型艦に「はぐろ」(JS Haguro DDG-180)がある。
艦名は兵庫県の摩耶山に由来している。
本級は、先に建造されたあたご型をベースに、電気推進の導入がはかられており、これに伴って、全長で5m、基準排水量で450トン増加した。
しかし、造波抵抗を大きく変化させない船体設計とすることで、あたご型と同様の運動性能を維持しているという。
ただし、最大速力はオールガスタービンのあたご型より幾分遅く「約30ノット」とされている。
なお、電気推進で得られる最大速力は18ノット程度と言われているが、これは艦隊運動に必要とされる「21ノット」にわずかに満たない数字である。
主兵装であるイージスシステムはベースラインJ7(ベースライン9.C2)、BMDシステムとしてはBMD5.1*1を装備し、これを統合している。
対水上戦用の装備には90式艦対艦誘導弾及び17式艦対艦誘導弾*2を装備し、対潜水艦戦用の装備としてはSQQ-89を搭載する。
艦載砲はあたご型とほぼ同じ、62口径127mm単装速射砲1門とファランクスCIWS2基を搭載している。
スペックデータ †
排水量 (基準/満載) | 8,200t/10,250t |
全長 | 170m |
最大幅 | 21m |
深さ | 12m |
喫水 | 6.2m |
推進方式 | ガスタービンエレクトリック・ガスタービン複合推進(COGLAG)方式 |
機関 | GE LM2500ICE?ガスタービン(約28,000hp)×2基 電動機(5,400kW)×2基 |
推進器 | 可変ピッチ・プロペラ×2軸 |
出力 | 69,000hp |
電源 | 川崎M7A-05ガスタービン主発電機(6,000kW)×2基 ディーゼル主発電機(1,800kW)×2基 |
速力 | 約30ノット |
乗員 | 約300名 |
兵装 | 62口径5インチ(127mm)単装砲×1基 高性能20mm機関砲(CIWS)×2基 Mk.41 VLS×2基(64+32セル)(SM-2*3SAM、SM-3ABM?、07式SUM?を装備) 4連装SSM発射筒×2基(90式(SSM-1B)/17式(SSM-2)*4を装備) 324mm3連装魚雷発射管HOS-303×2基 |
搭載機 | SH-60K哨戒ヘリコプター×1機(通常時は搭載なし) |
C4ISTAR | イージス武器システム(AWS)ベースラインJ7(ベースライン9.C2) AN/SQQ-89A(V)15J 対潜戦システム |
FCS | Mk.99 mod8ミサイルFCS×3基(SAM用) Mk.160 GFCS×1基(主砲用) |
レーダー | AN/SPY-1D(V) 多機能型 AN/SPQ-9B 対水上用×1基 |
ソナー | AN/SQS-53C 艦首装備式 AN/SQR-20"MFTA" 曳航式 |
電子戦 ・対抗手段 | NOLQ-2C電波探知装置 Mk.137"SRBOC" 6連装デコイ発射機×2基 |
同型艦 †
艦番号 | 艦名 | 主建造所 | 起工 | 進水 | 就役 | 所属 |
DDG-179 | まや (JS Maya) | JMU横浜事業所 磯子工場 | 2017.4.17 | 2018.7.30 | 2020.3.19 | 第1護衛隊群 第1護衛隊 (横須賀基地) |
DDG-180 | はぐろ (JS Haguro) | 2018.4.24 | 2019.7.17 | 2021.3.19 | 第4護衛隊群 第8護衛隊 (佐世保基地) |