Last-modified: 2024-04-06 (土) 11:11:48 (13d)

【まや】(まや)

JS Maya(DDG-179).

海上自衛隊はたかぜ型護衛艦の代艦として2010年代に開発・建造したミサイル護衛艦イージス艦)。
同型艦に「はぐろ」(JS Haguro DDG-180)がある。
艦名は兵庫県の摩耶山に由来している。

本級は、先に建造されたあたご型をベースに、電気推進の導入がはかられており、これに伴って、全長で5m、基準排水量で450トン増加した。
しかし、造波抵抗を大きく変化させない船体設計とすることで、あたご型と同様の運動性能を維持しているという。
ただし、最大速力はオールガスタービンのあたご型より幾分遅く「約30ノット」とされている。

なお、電気推進で得られる最大速力は18ノット程度と言われているが、これは艦隊運動に必要とされる「21ノット」にわずかに満たない数字である。

主兵装であるイージスシステムはベースラインJ7(ベースライン9.C2)、BMDシステムとしてはBMD5.1*1を装備し、これを統合している。
対水上戦用の装備には90式艦対艦誘導弾及び17式艦対艦誘導弾*2を装備し、対潜水艦戦用の装備としてはSQQ-89を搭載する。
艦載砲はあたご型とほぼ同じ、62口径127mm単装速射砲1門とファランクスCIWS2基を搭載している。

スペックデータ

排水量
基準/満載
8,200t/10,250t
全長170m
最大幅21m
深さ12m
喫水6.2m
推進方式ガスタービンエレクトリック・ガスタービン複合推進(COGLAG)方式
機関GE LM2500ICE?ガスタービン(約28,000hp)×2基
電動機(5,400kW)×2基
推進器可変ピッチ・プロペラ×2軸
出力69,000hp
電源川崎M7A-05ガスタービン主発電機(6,000kW)×2基
ディーゼル主発電機(1,800kW)×2基
速力約30ノット
乗員約300名
兵装62口径5インチ(127mm)単装砲×1基
高性能20mm機関砲CIWS)×2基
Mk.41 VLS×2基(64+32セル)(SM-2*3SAMSM-3ABM?07式SUM?を装備)
4連装SSM発射筒×2基(90式(SSM-1B)/17式(SSM-2)*4を装備)
324mm3連装魚雷発射管HOS-303×2基
搭載機SH-60K哨戒ヘリコプター×1機(通常時は搭載なし)
C4ISTARイージス武器システム(AWS)ベースラインJ7(ベースライン9.C2)
AN/SQQ-89A(V)15J 対潜戦システム
FCSMk.99 mod8ミサイルFCS×3基(SAM用)
Mk.160 GFCS×1基(主砲用)
レーダーAN/SPY-1D(V) 多機能型
AN/SPQ-9B 対水上用×1基
ソナーAN/SQS-53C 艦首装備式
AN/SQR-20"MFTA" 曳航式
電子戦
・対抗手段
NOLQ-2C電波探知装置
Mk.137"SRBOC" 6連装デコイ発射機×2基


同型艦

艦番号艦名主建造所起工進水就役所属
DDG-179まや
(JS Maya)
JMU横浜事業所
磯子工場
2017.4.172018.7.302020.3.19第1護衛隊群
第1護衛隊
(横須賀基地)
DDG-180はぐろ
(JS Haguro)
2018.4.242019.7.172021.3.19第4護衛隊群
第8護衛隊
(佐世保基地)



*1 スタンダードSM-3の全弾種が発射できるという。
*2 「はぐろ」に搭載予定。
*3 SM-6も後日装備予定。
*4 2番艦「はぐろ」に搭載。

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