Last-modified: 2023-03-17 (金) 08:16:47 (201d)
【はやぶさ】 †
- 警視庁航空隊が運用しているヘリコプター(ベル206及びAW109)の愛称。
1号〜5号までの5機が在籍しており、1号〜3号及び5号がベル206、4号がAW109に与えられている。
- 海上保安庁が運用しているサーブ340の愛称。
3号・4号の2機が在籍しており、関西空港航空基地をベースに運用されている。
- 陸上自衛隊が保有するLR-2連絡・偵察機の愛称。
- 中島飛行機・一式戦闘機(キ43)「隼」。
1930年代、中島飛行機製作所が開発・生産し、日本陸軍航空隊が第二次世界大戦期に運用した戦闘機。
詳細は隼(戦闘機)の項を参照。
- 小惑星探査機「はやぶさ」。
日本の宇宙開発機関「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」が運用している惑星探査機。
詳しくははやぶさ(惑星探査機)の項目を参照。
- JS Hayabusa(PG-824)
2000年代に海上自衛隊が整備したミサイル艇(対艦ミサイル搭載哨戒艇)。
沿岸部における哨戒・海上阻止戦力として設計・建造された。
当初、半双胴型船型のミサイル哨戒艇として平成11年度予算で計画されたが、1999年(平成11年)3月に発生した北朝鮮による工作船事件により、海上における警察行動に対処できる能力が考慮される*1こととなり、船型を含めた設計計画の変更がなされた。
船型は「1号型」の水中翼型から、モーターボートのような滑走型に変更されているが、ウォータージェット方式は引き続き採用されており、海上における高速域での機動性にも優れている。
また上部構造物を護衛艦と同様の平面形にしたり、速射砲に平面シールドを施すなど、ステルス性も考慮されたものとなっている。
スペックデータ 乗員 21名 排水量
(基準/満載)200t/240t 全長 50.1m 全幅 8.4m 深さ 4.2m 喫水 1.7m 推進方式 ウォータージェット推進 機関 GE/IHI LM500-G07ガスタービン×3基
三菱MWJ-900A ウォータージェットポンプ×3基機関出力 5,400PS×3 電源 新潟鐵工所製6NSE-Gディーゼル×1基(出力380hp)
東芝製発電機×1基(出力200kW)最大速力 44kt 武装 OTOメララ社製62口径76mm単装速射砲×1門
90式SSM(SSM-1B)連装発射筒×2基
12.7mm重機関銃M2*2用銃架×各1基(艦橋後部両舷)C4Iシステム MOF*3システム(データ通信付加装置+SUPERBIRD B2)
海軍戦術情報システム(OYQ-8B/C戦術情報処理装置+リンク11)暗視装置 OAX-2 赤外線暗視装置 レーダー OPS-18-3?対水上捜索用×1基
OPS-20?航海用×1基
FCS-2-31C 砲射撃指揮用×1基電子戦・
対抗装備NOLR-9B 電波探知装置
Mk.137 6連装デコイ発射機×2基その他装備 6.3m型複合型作業艇(臨検用)
同型艦 艦番号 艦名 主造船所 起工 進水 就役 所属 PG-824 はやぶさ
(JS Hayabusa)三菱重工業
下関造船所2000.11.9 2001.6.13 2002.3.25 舞鶴地方隊
舞鶴警備隊
第2ミサイル艇隊
(舞鶴基地)PG-825 わかたか
(JS Wakataka)2001.9.13 大湊地方隊
余市防備隊
第1ミサイル艇隊
(余市警備所)PG-826 おおたか
(JS Ootaka)2001.10.2 2002.5.13 2003.3.24 佐世保地方隊
佐世保警備隊
第3ミサイル艇隊
(佐世保基地)PG-827 くまたか
(JS Kumataka)2002.8.2 大湊地方隊
余市防備隊
第1ミサイル艇隊PG-828 うみたか
(JS Umitaka)2002.10.4 2003.5.21 2004.3.24 舞鶴地方隊
舞鶴警備隊
第2ミサイル艇隊PG-829 しらたか
(JS Shirataka)2003.8.8 佐世保地方隊
佐世保警備隊
第3ミサイル艇隊
PG-826 おおたか
参考リンク:http://weapons-free.masdf.com/sea/japan/hayabusamship.html
- JS Hayabusa(PC-308)
1950年代に建造された海上自衛隊の駆潜艇?。同型艦は無い。
海上自衛隊初のガスタービン搭載艦艇であり、実験艇の色合が濃かった。
艦橋などはかり?型・かもめ?型駆潜艇と似通った外観となっていたが、高速巡航時の安定を狙い船体幅は広く取られ、凌波性向上のために艦首から艦橋部までの船体に大きなナックルを有していた。
また、艦橋後部の甲板室にはガスタービン用の大型煙突とその両側にガスタービン用吸気口が、後部甲板室上にはディーゼル主機用の小型煙突がそれぞれ設けられていた。
機関は主機にディーゼルを使用し、ブースター用にガスタービンを使用するCODAG方式が採用されたが、竣工当初はガスタービンエンジンが完成しておらずディーゼルエンジンのみであった。
1962年に搭載工事が行われ、ガスタービン用煙突の延長工事も行われた。
1975年に特務艇に改装されて第一線を退き、1987年に除籍・解体された。
スペックデータ 主造船所 三菱造船長崎造船所 排水量
(基準/満載)380t/420t 全長 58m 全幅 7.8m 深さ 4.1m 喫水 2m 推進方式 CODAG方式 機関 三井B&W 1222VBU-34V型ディーゼル×2基(出力2,000PS)
三菱MUK-501型ガスタービン×1基(出力5,000PS)(1970年に撤去)出力 9,000PS 推進器 スクリュープロペラ×3軸 最大速力 26ノット 兵員 75名 兵装 ボフォースMk.1 40mm連装機関砲×1基
Mk.10ヘッジホッグ?投射機×1基
55式爆雷投射機(Y砲)×2基
54式爆雷投下軌条×2条レーダー SPS-5B対水上用
Mk.63 砲FCSソナー SQS-11A
同型艦 艦番号 艦名 起工 進水 就役 除籍 備考 PC-308 はやぶさ
(JS Hayabusa)1956.5.23 1956.11.20 1957.6.10 1987.2.28 1975.10.1
種別変更
(特務艇
(ASY-91))
*1 当時、海自が保有していた高速哨戒艇としては「1号」型ミサイル艇があったが、同型には速度調整が困難であったり、乗員の宿泊設備がないなどの欠陥があり、この任務への対処が難しかった。
*2 武装ではなく、搭載品としての扱い。
*3 Maritime Operation Force System:海上作戦部隊指揮管制支援システム。